【新唐人2015年04月01日】先日、ロサンゼルスオリンピック・男子重量挙げの金メダリスト、姚景遠(よう けいえん)さんと女子重量挙げの世界チャンピオン、孫彩豔(そん さいえん)さんが連名で、遼寧省チームのヘッドコーチを栄養費のピンはねやドーピングの強要で告発しました。
オリンピックの男子重量挙げ金メダリスト姚景遠さんと女子重量挙げの世界チャンピオン、孫彩豔さんは3月27日、遼寧省重量挙げチームの姜雪輝(きょう せつき)ヘッドコーチが孫さんの栄養費、数十万元をピンはねしていたと告発しました。姜コーチは選手7人を見ていたので、1人当たり数十万元だとすると、合わせて数百万元を懐に入れたことになります。
また告発によると、姜コーチが教えていた選手は2回、ドーピング検査で陽性になったので、中国のルールに基づくと、姜コーチは二度と選手に教えることはできなくなります。
中国の元スポーツ選手 鞠賓さん
「これは完全に腐敗体制が生んだ現象です。珍しくありません。ごく少数の者が権力を握る体制がもたらす腐敗した現象です」
3月30日、地方の重量挙げチームのコーチは大陸メディアに対して、選手のボーナスや栄養費のピンはねからドーピングの強要まで、どれもよくみられる現象で、重量挙げの腐敗は深刻だと述べました。
北京の芸術家 楊偉東さん
「この種のことは80年代初頭からよく見られました。ドーピングは組織的 計画的です。中共の国家体育総局にはドーピングの研究機関があり、世界に対しては、反ドーピング機構を設立しました」
バスケ中国チームの元メンバー 陳凱さん
「今の中国は権力をあがめる社会です。権力者の言い分が正論です。そして権力者は権力を乱用し、モラルに反することをします。中国では珍しくありません」
姜雪輝ヘッドコーチは3月30日、大陸メディアに対して告発内容を否定しました。また遼寧省の体育局は、すでに調査を始めたとコメントしています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/03/31/a1187878.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/水田 映像編集/李)